「世界はパラレルワールドの集合体でできている」。
この認識が創新塾で学んだ成果です。
長年自分が仕事してきたフィールドとはまったく関わりがない異業種の経営者と深く交流することによって、様々な仕事があり、それらが集まって日本という国、ひいては世界が作られている、という認識を新たにしました。
それぞれまったく異なる商品を、それぞれの売り方で経営していることを知り、これまでほとんど意識していなかった世界を実感しました。
ともすれば自分の世界だけを絶対視しがちですが、視野を広げる良い機会となりました。
また、経営を数字で把握する、ということも一種、パラレルワールドでしょう。
損益計算書の売上と粗利、経常利益程度で会社を把握するのと、貸借対照表の数字も分析して把握するのとでは、会社の見え方がまったく異なります。
様々な数字の切り口で、会社を多面的に捉える、つまりパラレルな視点で把握することの重要性に気付かされました。
創新塾は真の経営者になるための入り口に過ぎません。しかし、なかなか踏み出せない最初の一歩としては、とても良い場所です。
経営とは、「もっと良い会社にしたい」という思いを具現化するためのすべての行動だと思います。
社長の思いだけで良くなる訳もなく、役員や社員、株主や顧客など関係者を巻き込んでいく必要があります。
それぞれの立場で見えている世界が違う、という意味では、やはりパラレルワールドな訳ですが、それを束ねてひとつの方向にまとめることが経営者の仕事、と覚悟を決めることができました。